ルビーレーザー
シミやアザの治療に、効果の高いQスイッチルビーレーザー
ルビーレーザーとは
ルビーという名前がついているのは、実際に、宝石のルビーを使用するため。
ルビーレーザーは、694nmという可視光線の一部の波長を持っており、正常な皮膚や血管にはほとんど吸収されずに、メラニンなどの色素によく吸収される性質を持っています。そのため、正常な組織への損傷を抑えながら、シミやアザなどの色素のみ破壊することができます。
従来のルビーレーザーは、照射スポットの中心にエネルギーが集中するため、ムラが生じるという欠点がありました。しかし、千葉きぼーるクリニックが扱う「Qスイッチルビーレーザー」では、照射スポット全体に均一にエネルギーを照射することができるため、シミや青アザ、茶アザなどをより完全に治療ができるうえ、メラニンが皮膚の奥深くにある疾患もキレイに取り除くことが可能です。
治療法
赤アザ以外のほとんどのアザ(青あざの太田母斑や茶アザの扁平母斑、異所性蒙古斑)、シミ、ソバカス、ホクロの一部に有効といわれています。ではシミの治療を例に経過をみてみましょう。シミにQスイッチルビーレーザーを照射すると、照射部位は軽いヤケドに近い状態になります。そのため治療後は、ばんそうこう・テープ処理を行い、2週間は患部をこすらないように気をつけます(ただし石けんを使った洗顔は可能です)。
治療直後、ヒリヒリとした痛みを感じる場合もありますが、数時間〜数日で消失します。10日〜2週間ほどで、患部は黒褐色のカサブタになり、自然に剥がれ落ちます。それによって患部は、ピンク色の肌になります。ピンク色の肌は、新しく弱い肌ですので、3ヶ月程度は、こするなどの強い刺激を与えないように気をつけましょう。とくに紫外線にとても弱いので、日焼けは避けるように心がけます。
治療後数ヶ月は、皮膚にレーザー照射による炎症反応が残りますが、治療を受けた半数の人はそのまま炎症が治まってキレイに治って行きます。炎症反応で色素沈着がおきやすい人は、一時的に反応性の色素沈着がおきますが、シミが濃くなったように感じる場合もあります。しかし、半年から1年で自然に消えていきます。強い色素沈着がある場合は、色素沈着を早く治す塗り薬を処方します。
このように、シミ治療は個人差があり、もっとも一般的な老人性色素沈着などは、レーザー治療がもっとも効果的ですが、「すぐにキレイになる、1回で完全にシミが消えてなくなる」という絶対的なイメージは持たず、場合によっては、根気よく治療を行う必要があることを念頭に入れておくことも大切です。
シミの種類によっては、レーザー治療が受けられないものもありますので、医師とよく相談のうえ、治療を進めてください。
■Q&A
ルビーレーザーの治療時の痛みはありますか?
痛いと感じるのは個人差がありますが、ゴムで弾かれるような感覚があります。同時に赤い色の光が見えます。麻酔をしなくても施術を行うことは充分に可能です。
Qスイッチという名称がつくレーザーがありますが、どういう意味ですか?
Qスイッチとは、照射時間を非常に短くすることができる装置。照射時間が短くなることで、レーザー光線のエネルギーをメラニンに集中させ、周囲の正常な組織のダメージを最小限に抑えることができます。そのため、レーザー後に、瘢痕となることはほぼなく、シミにより効果的なレーザーとしてQスイッチルビーレーザーは誕生したのです。
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